最強ミックスフルーツ
お墓がたくさん見えてきた。


「え~お墓のとこにあるの?」


「だから人がこないだろ。」



「そうなんだ……なんか……」


理輝とはいつの間にか歩きだしていた。
でも手はつないだまま……


緊張感で頬が染まる。
手、汗ばんでないかな・・・・
やだな~


「ほら、もう少しだぞ~」


屋根のかかった
ベンチとテーブルが見えてきた。


「うちの秘密基地はさ
山の中の木の間に仲間だけで
作ったんだよね。」


わざとに明るい声で
話した。


ベンチの前に立った。
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