最強ミックスフルーツ
大声で歌をうたった。
手当たり次第頭に浮かんだ歌を
歌いまくった。


ここにいなかったら・・・・
またここを一人で
歩かなければいけない


そう思うと
泣きそうになった。


あのベンチが見えてきた。


「理輝~~~
いるの?理輝~~~~
迎えに来たよ~~~ここにいて!!
じゃないと帰り一人は怖いもん……
理輝~~~!!!」


私の声がこだまする。


いない・・・・
ここにいる確信なんてない


「もう!!バカ!!
一人で帰るの怖いんだよ~~!!」


情けなさと恐怖感で桃が泣くように

ワンワン泣いた。


「理輝!!!
助けてよ~~~!!」
暗闇に私の泣き声・・・・


「熊でないよね~~~!!!」



「誰か~~助けて~~~
おかあさん~~~!!」


ベンチに座り込んだ。
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