最強ミックスフルーツ

「ごめん、早くに気づかなくて……。」
私は鼻水をチーンとかんだ。



「まさか来るなんて思ってなかった。」



「きっとここだって……
最初は勢いで来たけどやっぱ
お墓のとこは怖かった。
すごい肝試しだった…。」



「俺もさ、おかしな声が聞こえてさ。
なんか変な獣か?って
マジびびったし……」



「おかしな声ってうちの声?」



「ははは・・・・。
ちょっと悪いな~」



「必死だったんだもん。
自分に言い聞かせて…
それじゃないとパニクってしまいそうで。」



「そっか・・・・
来なくてもよかったのに。
そんな思いして・・・
おまえバカじゃね?」



「あまのじゃく!!!
誰かを待ってるんでしょ!?
だから私を保険にかけたんでしょ?」



「保険?」

理輝が懐中電灯を私に向けた。
< 150 / 430 >

この作品をシェア

pagetop