最強ミックスフルーツ
「ごめん、早くに気づかなくて……。」
私は鼻水をチーンとかんだ。
「まさか来るなんて思ってなかった。」
「きっとここだって……
最初は勢いで来たけどやっぱ
お墓のとこは怖かった。
すごい肝試しだった…。」
「俺もさ、おかしな声が聞こえてさ。
なんか変な獣か?って
マジびびったし……」
「おかしな声ってうちの声?」
「ははは・・・・。
ちょっと悪いな~」
「必死だったんだもん。
自分に言い聞かせて…
それじゃないとパニクってしまいそうで。」
「そっか・・・・
来なくてもよかったのに。
そんな思いして・・・
おまえバカじゃね?」
「あまのじゃく!!!
誰かを待ってるんでしょ!?
だから私を保険にかけたんでしょ?」
「保険?」
理輝が懐中電灯を私に向けた。