最強ミックスフルーツ
「林檎に俺はどう見える?」


「悲しい目をしてる……」


「悲しい目?」


「理輝・・・その悲しい目がほっとけないの。
誰かに救ってもらいたい
そう叫んでるように私には感じる。」


理輝はフフフ・・・と笑った。


「半分正解、あと半分は?」



「え・・・・っと・・・・」
私は焦った。


ここではずすわけにはいかないけど・・・
あと半分・・・・・


「ごめん・・・・わかんないや。」
しばらく考えて理輝に言った。



理輝が私の鼻先にキスをした。
おどろいて目をつぶってしまった。


「駄目だって、今ヒントが見えたのに。」



「え?マジで?お願いもう一回。」
ノリで言って恥ずかしかった。


「今度はつぶるなよ。」

ドキドキドキ・・・・・
きっと胸の音聞こえてる?


鼻先と思っていたら
唇にふれた。
そして私の唇に優しく
何度も触れる・・・・・・・。


理輝はキスしながら
私の目を見ていた。


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