最強ミックスフルーツ
「林檎・・・」

理輝が私を覗き込んだ。


理輝に聞かれるのが悲しかった。
一人だったら平気なのに
好きな人にカッコ悪いとこ
見られるのが……


「あのさ…俺の女に
へんなことしたらタダじゃすまねーからな。」



理輝が団体を前に言った。


みんなが一瞬横の人間と
顔を見合わせてから
その言葉を脳が


「うっそ~~~~~」と言わせる。


麻妃も口がポカンとしていた。



「ちょっと、理輝・・・」
麻妃が慌てて理輝に詰め寄った。


「なに言ってんの?
変な冗談やめてよ。」

麻妃は美しい顔で理輝に抱きついた。


なんて絵になるんだろう

思わず感心している自分がいた。
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