最強ミックスフルーツ
「冗談じゃねーよ。
俺さ、いまコイツと付き合ってんだよ。」


麻妃を押し戻した。


そして私を高く持ち上げて
バイクの後ろに乗せた。


ヘルメットのおでこ同士を
コツンと合わせた。


取り巻きからは
悲鳴が上がった。



「俺の女だからな。」



そう言うとエンジンをけたたましく
ふかした。


「理輝~~~!!
絶対許さないから!!」

麻妃の叫びをかき消すように
理輝はエンジンを鳴らす。



「つかまれ。」


理輝の声に
理輝の腰を力一杯抱きしめた。



唖然とする団体をあとにして
バイクは走りだした。
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