最強ミックスフルーツ
待ち合わせ場所に理輝は立っていた。


私は猛ダッシュ


その様子に気がついた理輝が
私を見ている。



「そんなに急がなくていいぞ。
遅刻じゃないのに。」

笑顔の理輝の前に飛び込んだ。



「おはよー!!」


ハァハァ息があがる。



「走ってきたのか?
余裕じゃん~そんなに急がなくていいのに。」



理輝が私の額の汗に
冷たい手で触れた。



「会いたかったの。」



理輝が目を丸くした。



「すごく会いたかったの。」


「来た甲斐があったってこと?」


「うれしかった。」


「今日の林檎は、えらく素直だな。
照れるべ~~」


爽やかな理輝の笑顔に
とろけてしまいそうだった。



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