最強ミックスフルーツ
遅刻ギリギリの教室に
手をつないで飛び込んだ。



「なんだよ、朝から見せつけんなよ!!」
まーくんが大声で叫んだ。



クラスは冷ややかな空気が
流れている。

麻妃の美しい顔が歪む。


HARUHIに似たその表情が
憎らしい・・・・


私にとっては
麻妃というより春妃に思える。


二時間目は体育だった。
私にとっては恐怖の時間


理輝に守られない時間が苦しい。


マット運動はペアでするけど
私と組むはずの女子は私を
飛ばして後ろの子と組むから
奇数の女子は私が一人になる。



先生もうすうす気が付いているけど
見て見ないふり。


仕方なく先生が私をモデルにして
授業を進めていく。


意地悪のひとつひとつが
私に突き刺さる。


さすがに私だって落ち込む・・・・。


 ここに来なかったら
 こんなことにならなかった


田舎での自分を想像して悲しくなる。
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