最強ミックスフルーツ
「なに?」
理輝が冷たい声で聞いた。


「お客さんのようだから
また後でいい。」


「後でってまた出かけるんだろ?
俺らさ、大変だったんだ。
あんたのおかげで、あんた帰ってきたの
わかったらまたやつら来るよ。」


「…しばらくホテルにいるから。」



「逃げんのかよ?
あんたいつもそーだよな。」


理輝は父親のことを軽蔑しきった顔で
そう叫んだ。


私は二人の視界から消えようと思い
「外に出てるから。」

そう言って廊下に出た。


理輝の声が聞こえる。
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