最強ミックスフルーツ
「じゃあ行こう。」


私は
「お盆にはチビ達と一緒に
来るからね。」


そう言って母のお墓を後にした。



一本道を歩いた。


田舎の空はキレイだった。


「空気うまいって初めてわかった。」


「ウフフ…そうでしょ?
この匂い…をいっぱい吸い込んで
生きてきたから。」


「林檎に匂いがする。」


「え?草の匂いのこと?
理輝にも言われた。
マジで???」


「理輝も言ったんだ。」


「香水つけようかな。」


「だめだよ、林檎らしくない。」


「うちらしく?」


「そのままでいいんだ。
絶対におまえは変わるなよ。」


つよピーが照れたように言った。
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