最強ミックスフルーツ
「林檎…林檎…」

理輝の荒い息が耳に吹きかかる。


いつもと違う理輝が私の唇を
奪った。


「やめ…やだって…!!」


「昨日、おまえに貸しが二つ。
ひとつは、俺を一人にして田舎に帰ったこと
ふたつめは、俺をずっと待たせたこと…」


「休んでても連絡くれなかった。
ずっとずっと待ってたのに……
だからもう待つのが嫌で
そのままにしてた。」



「嘘つくな。
後ろめたかったんだろ?」



知ってる?
つよピーが迎えに来たこと・・・

心臓がバクバクした。


「田舎に行って
初恋の相手との思い出に浸ってきたんだろ?
それとも会ってきたのか?」



徹のこと・・・?
この間話したから・・・・


一瞬ほっとする自分が
やっぱり後ろめたい・・・・・
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