最強ミックスフルーツ
ミックスされる恋の味
月曜・・・・
私は学校の前に立ち止まる。
大きな深呼吸をして
歩き出した。


「リンゴちゃ~~ん」
お気楽な一番ほっとする声が聞こえた。


「まーくんおはよう。」


「やっと来たな。」


「うん、今日からまた戦うから。」



「その調子だぞ~」
まーくんがにっこり微笑んだ。



「そう、そう、大塩高校って
リンゴちゃんの出身地の高校だよね?」


「うん、そう、そう!!
どうしたの?」



「今度、試合するんだ。
なんか大会出るのに芝生を経験したいとか
うちの顧問とあっちの顧問が
知り合いだとかでさ~」


「一年生も来るの?」


「杉下って知ってる?
そいつ突然現れて
すげーうまいって顧問が言ってた。」


「徹のことね・・・・。
頑張ってるって聞いた。」



「どんな選手?
聞いておかなきゃ、俺DFだからさ~」



「うちの中学にはサッカーなかったけど
けっこうボール蹴ってたな。
足はめちゃくちゃ早いもん。
うちといつも競争してたから。
うちのライバルかな~」


「リンゴちゃんの~!?
そりゃまた最強なやつだ~」
まーくんが笑った。



< 295 / 430 >

この作品をシェア

pagetop