最強ミックスフルーツ
「強志も言ったけど、リンゴちゃんは
自分の魅力に気づいてない、
だからこそ輝いてるのかな。」


「魅力だなんて
春妃さんにはかなわない。」


「春妃?
春妃とリンゴちゃんは違うよ。
リンゴちゃんは強いけど
春妃は弱い、逃げたんだから。
俺は、春妃の生き方には
憧れて来たけど…
最期は失望した。」



「失望?」



「偽りの笑顔と元気に
負けたんだよ。
だから逃げることしかできなかった。
どれだけの人が悲しむか
本当に愛してる人を地獄に
落とすとか…考えらんないくらいね・・・」



「うち、知りたいの。
春妃さんと理輝のこと・・・・
でも理輝は話したがらない。
でも嫌われたくないから
知りたい気持ちを隠して……
だけどときどき理輝の中に現れる
春妃さんの幻が
うちを不安にさせる。」


「リンゴちゃんは理輝が好きなんだ。」



「うん。
理輝が好き・・・・・。
理輝が苦しんでいたら救ってあげたい。
それにはもっと、もっと強くならないと
うちは、こんな弱い人間だって
知らなくて、もがいてて
つよピーが…心配してくれた。」
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