最強ミックスフルーツ
徹と無言で向き合った。



沈黙を破る言葉を探していた。


「あ…の…ごめんね……うち……」


私の前に立っている
徹は背が伸びてすっかり男になっていた。
別れ際、かすれていた声が


「おまえさ・・・・・」


完璧な男になっていて
驚いてしまった。



「やせたな~」


怒鳴られると思ったから
あっけにとられてしまった。



「元気でやってたのか?」



「・・・そうでもない~~
なかなか居場所を見つけられなくて。
まだ模索中なんだ。」



「だってここは
おまえらしくない都会だからな。」


「徹男らしくなったね。
驚いたよ・・・・・・」



「おまえは女だったんだって
今、知ったよ。」

徹はあははと笑った。
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