最強ミックスフルーツ
「顔色悪いけど?」

理輝が声を出した。


「林檎のほっぺは真っ白で・・・・
おまえの身体は氷みたい・・・」



私は何も答えられない・・・・


「いやなんだろ?なんでこんなことする?」



震えは止まらない。



「俺のこと怖いのか?」
首を振った。



「冷たいのは…理輝がうちを
愛してないから……
ココロが冷えていく。」



私のおでこにキスをした。


「理輝が冷えているからよ。
理輝が無理してうちを
抱こうとするから
うちの身体が冷えてくるんだよ。
悲しいけど……
うちは理輝に何もしてあげられないの?」


涙が流れる。


「理輝は・・・
まだあの人をひきずっている・・・
あの人を愛しすぎて
うちはそこにはおよばないけど…
理輝がもがいているなら
手をかしたいから……」


私は手で顔を覆った。
< 316 / 430 >

この作品をシェア

pagetop