最強ミックスフルーツ
「林檎・・・・ごめんな。」



「え?」



はだけたブラウスの
ボタンをしめだした。



「こんなことして
おまえを利用するとこだった。
お互い何も残らないのに
きれいなおまえに傷をつけるとこだった。」


理輝の言いたいことの
先に何があるのか、今一つ
理解できずにいる……



「俺が前に踏み出すには・・・・
そうだよな、親父と話してみる。
真実がどうなのか・・・・
春妃の本当の心を知るために。
それから…そこを
本当に乗り越えてから
恋をする。
恋をしてそいつだけを愛して
抱きしめるから。」


理輝が私を抱きしめた。



「林檎、勝手なこと言うけど
友達に戻ろう。」


頭の中が真っ白になった。
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