最強ミックスフルーツ
「うわ~暑い~~」


夏の色は濃く・・・・
私の白いうなじに照りつける。



こんな髪の毛にしたのは
お風呂に入るときくらい


急に恥ずかしくなった。


グランドに向かうとむっちゃんが
忙しく働いていた。


「林檎来てくれたの?」


「忙しそうだね。」


「マネージャーって結構大変だよ。
肉体労働だし。」
お水を水筒に入れて手が真っ赤だった。


「むっちゃんには向いてるね。
しっかりものの
むっちゃんのサポートって大事だよ。」


「あはは~楽しいよ。
今は生き甲斐なの。
けっこう強いんだよ、とくに
徹がいいんだ。だから私は徹を
サポートしたいの。
それでマネージャーしたんだもん。」


「そうなの~」


「だから・・・ね。」
むっちゃんが水を止めた。


「徹に言って。
もう林檎と住む世界が違うとか
好きな人ができたとか
なんでもいいから、徹があきらめられるように。」


むっちゃんが私を見つめた。
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