最強ミックスフルーツ
「なつかしかったかい?」


「うん…ま~ね。」


「あまし、仲良くなかったのかな?」



「仲良かったよ、女の中で一番~
だけどいろいろ気付けなかったみたい。
うち鈍感すぎるんだね。」



「そっか~~
ま~~切り替えて、今日は新しい学校を
応援するように!!
向こうに理輝がいるよ、一緒じゃなかったのか~」


胸がズキンとした。


「叩き起こして連れてきた。
あいつも昔やってたんだよ、サッカー~
中学の頃さ。
また一緒にできないかなって
思ってさ・・・・・。」


「理輝がサッカー?
なんからしくないね~~~」


「少年サッカーってやつで
俺らずっとクラブチームでやってたんだ。
けっこう強かったんだけどね。
あいつかあさん死んでから……
もうやりたくないってやめちゃった。」


「おかあさん・・・」


「おかあさんが一生懸命だったからな。
あいつもおかあさんが喜ぶって
頑張ってたんだ。
つくづくあいつって可哀そうなヤツだって
思っちゃうな・・・・」


また知らない理輝を知った。
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