最強ミックスフルーツ
「やけんな~」
一瞬ぼ~っとする私の後ろから
理輝の声がした。


「あ・・・いや・・・そんな・・・」


慌てる私をみて
理輝が笑った。


「林檎のほっぺになってるぞ。」


私は頬を押さえた。


「あいついいな~~
まっすぐでさ・・・・・・。
男から見てもカッコイイよ。」



「うちにとって徹は小さいままだったから
正直ドキドキしちゃったよ。
男の子ってあんなに変わっちゃうんだね。」



「林檎はさ・・・・
もてるんだな~~~」


「そんなことないよ。
うちなんて・・・・」



「昨日までなら嫉妬したけど
今日はしない。」


「そんな悲しいこと言わないでよ。」


笑顔でふざけたように
言うしかない・・・・・・。



嫉妬して・・・
俺のものだって言って・・・・
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