最強ミックスフルーツ
「春妃・・・入るよ・・・」

静かに部屋をあけると
窓が全開になって白い紙が舞っていた。


「うわ・・・はる?・・・」
俺は慌てて窓を閉めに言った。



春妃は真っ白なワンピースを着ていた。


「おい、部屋ぐちゃぐちゃだぞ。」


紙には詩のようなものが
書かれていた。


「あ、大事なんだろ?」


春妃はその紙を奪って
ビリビリに破った。


「いいの~できそこないだから。」



「そうだ、早くPV見たいんだけど~」



「うん、まだ途中だもん。
待っててね。」
いつもの春妃に戻っていた。


「疲れてるのか?」


俺が近づくとPVでやったように
俺の肩にもたれかかる・・・・・


「どうした?
今は仕事じゃないからドキドキするぞ。」
戸惑いを隠すように
明るく話した。


「疲れちゃった・・・・」
春妃はつぶやいた。
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