最強ミックスフルーツ
俺はシャンプーの香りのする
髪の毛を優しく撫ぜた。


「無理してるのか?
少し休むように話そうか?」



「歌は歌いたいけど
詩がかけない・・・・・。
片想いの詩ばっかで飽きてきた。」


「じゃあ、恋の詩を描けばいい」



「かけないよ・・・だって
想いは叶ってないもん。」


「ん?理輝のことか?」



「いいの。でも少しだけPVの延長だと
思ってこうしていて・・・・
おじさんの香りだ・・・・・」



「困った、お姫さまだな。
今日だけ特別だぞ。」



春妃は肩を振るわせてクスクス笑った。



俺は子供のころよくしたように
春妃を俺の頭の上まで抱き上げた。



「重いでしょ?」



「いいや~軽い軽い
少し食べないと骨だらけだな。」



春妃はきゃはは~と子供のように
笑った。
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