最強ミックスフルーツ
「ね……キスしてもいい?」



「は?何?」
俺は焦って春妃を撫ぜていた手が止まった。



「お芝居でいいの・・・。
本当はね、あの歌は、最後は
想いを叶えたかったの。
だけどおじさまがきっと・・・・
私とキスするのいやだと思って
だから今だにでき上らないの。」



「理輝だって、思春期だからな。
いくら仕事と言っても
好きな子が父親とキスしたら
もう一生口聞いてくれないぞ~」


「キスしてくれたら完成する
ダメ?」
見つめられてドキドキした。



「わかった、坂本くんも困ってたし
それで春妃の新曲が出るなら
俺も頑張ってみるかな。」



「うれしい~~~
よかった・・・これで何かが変わるわ。
今、練習しよう?
いいでしょ?」


答える間もなく春妃の
やわらかい唇が触れた。

何度も・・・何度も・・・


そのうち完全に春妃との壁を乗り越えて
熱いキスを長い間
交わしていた。
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