最強ミックスフルーツ
「あのお芝居の中でね、
私の演じた女の子は…キスの間
こう言うの・・・・。
『ずっと好きでした……
愛してます……』って……」



春妃は唇が少しでも離れると

「愛してる…」

そう囁いた。

俺は現実と夢が交差して
自分を見失いかけていた……。



「私のこと愛してくれますか?」


春妃の甘い囁きに・・・・



「愛してるよ。
ずっと・・・おまえだけ愛してる・・・」



そう答えていた。


芝居…芝居…
そう言い聞かせながら…でも
俺は男になりかけている。



「うれしい……」

春妃の演じる女の子はそう言うと
美しい涙を流した。
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