最強ミックスフルーツ
理輝の顔も世間の人の顔も
怖くて見られない



信頼してくれている
敏夫と叶絵の顔が浮かぶ・・・・


何か悪いことをしているわけでは
ないが・・・・
後ろめたさが俺の目をふせ目がちにしていた。




「こうしてくるのは最後にする。」
そう言ってまた春妃は
ホテルにやってきてしまった。



「どうしたんだ?
事務所からヤキ入っただろ?
俺も責任とらなきゃさ…
迷惑をかけてしまったから。」


「はい。
おじさまにもご迷惑かけて
ごめんなさい。」



「芸能人なんだからお互い
気をつけて行動しなければ・・・・
俺達のような関係は一番
ネタになりやすいから。」




「はい、ごめんなさい。
でも…それもいいかなって…
私をお嫁さんにして?」


「俺の?マジで言ってるのか?
歌手になりたかったんだろう?
春妃は夢を捨てるのかい?」



「もう書けないんだもん…
書くことは尽きないって思ってたのに
もう片想いの詩しかかけないし
歌えない・・・・今にきっと
あきられてしまう…怖いの…」

春妃の本音がやっと見えてきた。
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