最強ミックスフルーツ
ほんとは傷ついていた。

理輝のことを本当は愛してなかった
春妃が理輝を
抱く姿を想像した。


理輝がそんなにしてまで
深く春妃を愛したことに
正直傷ついた・・・・・・


もう声にならなかった。


嗚咽で私の呼吸は何度も止まりかける。


「林檎!林檎!!
大丈夫か?」
理輝が大慌てしているけど


私は必死に理輝の胸に
顔をうずめた。



恥ずかしい・・・・
予想どおりだったのに
こんなに泣くなんて・・・・


「林檎?」
声をかけられる
たびに嗚咽が大きくなる。


理輝は優しく微笑んで今度は
反対に私を強く抱きしめてくれた。
< 408 / 430 >

この作品をシェア

pagetop