最強ミックスフルーツ
理輝と手をつないで
花の飾られた春妃のお墓に手を合わせた。



「うちね、ここで理輝を見たよ。
納骨の日・・・・悲しい顔で立っていた。」



「あ…あの時ね。
あんときは悪かったな。」

「絶望的だった。
またこうして一緒にいるなんて
想像もしていなかったから。」



「あんときさ、春妃に話してたんだ。
『気になって仕方がない子がいる。
たぶん絶対好きだ。』って……
だけどさ、春妃のように
俺からまた離れていってしまうんじゃないかって
不安で仕方がなかった。
一緒にいても俺を見ているんじゃない
信じるなってさ・・・・」



理輝の傷は深かったんだ。



「バカ……」


理輝の手をぎゅっと握りつぶした。


「いてて・・・」


顔を見合わせて微笑む。



二人で手をつないでいつもの
ベンチに座った。


私は理輝の肩に首をのせた。



「うちのこと
まだ信じられない?」

唐突な言葉を理輝に投げかけた。
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