…すき。
脱走
脱走してから、色んな友達の家を泊まり歩いた。
人目を気にし、パトカーが通ると顔を隠し怯える毎日。
ある日、友達が連絡取れるようにと2つ持っていた携帯のうち1つを貸してくれた。
SoftBank。
彼の施設はみんなSoftBankだった。
彼と仲の良い男友達、あたしもよく相談していた。
男友達の番号を押す。
プププッ…プルルル…
ガチャッ…
《もしもし》
「もしもし?うち」
《っ…えっ?》
「児相、脱走しちゃった」
《まじでか。すげえな!!》
「あいつ…いる?」
《あぁ…呼んでもらうわ》
友達が他の人に彼を呼んでもらうように説得をしていた。
しばらくして…
《…もしもし》
「っっ…!!」
涙が出そうだった。
久しぶりに聞いたその声は、どこか遠慮してるような、申し訳なさそうな感じだった。
「…元気?」
《うん…。なんか、ごめん。俺のせいだよな》
「2人のせいだよ。お互い同意の上での行動だもん」
聞けば今、彼には好きな人がいると言う。
涙が出そうなのをこらえて
「じゃああんたは学園に残れるように頑張りなよっ!!」
そう言って電話を切った。
『失恋…かあ…ふはっ…』
まだ、心の中で期待はあったんだけどなあ…
そうして次の泊まり先を探した。
人目を気にし、パトカーが通ると顔を隠し怯える毎日。
ある日、友達が連絡取れるようにと2つ持っていた携帯のうち1つを貸してくれた。
SoftBank。
彼の施設はみんなSoftBankだった。
彼と仲の良い男友達、あたしもよく相談していた。
男友達の番号を押す。
プププッ…プルルル…
ガチャッ…
《もしもし》
「もしもし?うち」
《っ…えっ?》
「児相、脱走しちゃった」
《まじでか。すげえな!!》
「あいつ…いる?」
《あぁ…呼んでもらうわ》
友達が他の人に彼を呼んでもらうように説得をしていた。
しばらくして…
《…もしもし》
「っっ…!!」
涙が出そうだった。
久しぶりに聞いたその声は、どこか遠慮してるような、申し訳なさそうな感じだった。
「…元気?」
《うん…。なんか、ごめん。俺のせいだよな》
「2人のせいだよ。お互い同意の上での行動だもん」
聞けば今、彼には好きな人がいると言う。
涙が出そうなのをこらえて
「じゃああんたは学園に残れるように頑張りなよっ!!」
そう言って電話を切った。
『失恋…かあ…ふはっ…』
まだ、心の中で期待はあったんだけどなあ…
そうして次の泊まり先を探した。