どうして先生なの?
@ 先生目線
@・・・・・
「 りん… 」
走って去って行く
あいつの姿を見ながら
俺は呟いた。
俺の背中にはまだ
あいつの抱きついた
感覚が残っている。
"先生、先生"って
いつも笑顔で
あいつの笑顔を見ると
ついいじわるしたくなって
俺は自分の思いとは
裏腹の毒ばかりを
吐いてしまった。
あいつの気持ちに
気づいてなかったと
言えばもちろん嘘だ
でも その気持ちに
気付かないふりを
していたのは事実
それは自分のためでもあり
りんのためでもあった。
"先生大好き"
─りんの言葉が
俺の耳から離れない─
・・・・・@