徒然之書


『ねぇ。なんでそんなに怒ってるの??』


「別に。」

エアコンの温度を設定しながら言う。


『そんなに俺に分かれてほしいの。』


「別に。」

シャーペンを走らせる。

『そんなに俺のこと好きなの。』


「…別に。」
ボキッとシャーペンの芯が折れる。


『ふふふー…。』
「何がおかしい。」

『美智は俺のこと好きなんだ。』
「バカじゃないの寝言は寝て言え。」

そう言って電話を切ろうとしたそのとき。


『俺も好きだよ。』


ー…は!?


『俺も美智のこと好き。』
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