徒然之書
「宜しく。」
そうボソッとぶっきらぼうに言って隣に座ったのは。
「…悠人…くん。」
それからの毎日は、
ドキドキの連続。
隣で悠人くんか少しでも動く度に一回一回心臓かドキンと跳ね上がる。
そんな生活が一週間位続いたもうすぐセーターが必要な時期。
【自習。静かに!!】
黒板に大きく書かれた文字。
何をする気にもなれなくて、
ぼーっとグランドで体育をしている別のクラスを眺めていたら。
ーツンツン。
制服の袖が引っ張られるのを感じた。
「んー??」
瑠奈かなと思って返事をしながら振り向くと。
そこには悠人くんのドアップ。
「ーへッ!?」
とりあえず固まるしかできない私ー。
そして次の瞬間。
私の視界には色素の薄い彼の髪の毛と、
まつげエクステしてるんじゃないかってくらい長い睫の彼の閉じられた瞳でいっぱいになった。