笑いのわら人形
人形をテーブルに置くと
何気に「ジッ」と見つめる歩

「な、なんすか?」
「ちょっとテレるんすけど」

「あのさ~、帰ってもらえる?」

「え?なんで?」
「まだ呪ってないっすよ?」

「もう、いいよ」
「確かに、ブッ殺すとは言ったけど」
「本気じゃないし・・・」

「え~!それはないでしょう?」
「こう、サクッといきましょうよ~」
「このまま自分、帰れないッスよ」

「いや、本当にもういいって」

「・・・・・」
「だめッス!」
「それでは、わら人形としての
プライドというか、こけんに関わるというか」
「やっぱ、だめっス!」

うわ~、コイツ面倒くさ~と思う歩

「帰って、神様にゴメンって
誤っておいてよ」

「あ、そろそろ時間なので・・・」
「また、明日っス」

そう言うとわら人形は喋らなくなった。

時計を見ると、もう午前3時だった。
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