笑いのわら人形
コイツは言い出すと、面倒くさいので、
話だけ聞くことにした。

「あ、その前に!」
「練習っても、誰か呪うんでしょ?」

「大丈夫っス」
「自分位のわら人形になると」
「練習用に兼ねる事、出きるんスよ!」
「まぁ~今時に言えば」
「セイフティーモードっスね!」
自称、由緒正しい、ナッちゃんが言う。

なんでわら人形が「横文字」を
使うんだよ!とおもいつつ

「神社とか行くの?練習」

「あ、ここでいいッス」
「よく、神社の境内で、白装束の」
「アレ、もう古いっスよ」

「・・・あ、そうなの・・・」
凄く突っ込みたい、歩。

「やっぱりさ~、呪いをかけるのって」
「女性が多いの?」

「9割9分、女性っスね」
「たま~に、男もいます・・・けど」

「けど?」

「考えても見てくださいよ!」
「薄らハゲの親父が、白装束着て」
「スネ毛全快で、境内を走り回る」
「うわ!考えただけで寒!」
「自分ならその親父を呪うっスね」

「はぁ」
なんか気が抜ける、歩。

「わら人形には性別ってあるの?」
ふと聞いてみた。

「ないっス」
即答するナッちゃん。

「あ、でも気持はどちらかと言うと」
「男っスね」
「でも面倒臭いんスよ」
「呪いを掛けようとする、女性の
目的・・・まぁターゲットっスね」
「男とは限らないんで・・・」
「中には寝取った女を呪う女性も」
「けっこういるっスよ」

「へぇ」
感心する歩に

「わら人形もけっこう大変なんスよ」
と言うナッちゃんに

「お前、どこの中間管理職?」
と突っ込みたいと思う、歩だった

















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