笑いのわら人形
フクちゃんをケージにいれ
「さぁ~寝るかな~」と両手を前に
伸ばし、あくびをする歩。

時計は午前2時20分

「え?寝ちゃうんスか?」
「もう少し話しましょうよ~」
「さびしいっスよ」

「え?なにを話すの?」

「そうっスね~」
「幽霊について・・とか」

「はぁ?寝られなくなるでしょ」

「じゃ~、死後の世界とかは?」
「あ!三途の川の、お面白い話が
あるっスよ!」

「・・・・」
「却下・・・」

「じゃ~・・・」

「あのさ・・・」
「18歳の乙女が」
「三途の川サイコー!とかいう?」
「死後って憧れる~♪っていう?」

「どんな話ならいいんスか?」

「洋服の話とか~」
「愛とか恋とか~」
「彼氏についてとか・・・かな」

「アユとかコイ?」
「あ~食料っスね」

「ちが~う!!」
「愛と恋」

「・・・・」
「それなんスか?」
「よく、わら人形を打ち付けながら
、口走る人いますけど」
「いまいちよく解らないッス」

「感情よ!」

「どの様な?」

「・・・う」

「ねぇ、教えて下さいよ」

「あ!時間なので。でわ~」
ごまかして布団にもぐりこむ、歩。




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