笑いのわら人形
「たで~ま~!」

自宅に着いた、歩。
普段、飲み慣れないお酒を雰囲気で
大量に飲んだ。

自宅に帰るまでは意外としっかりとした
足取りで大丈夫であったが、
自宅に着いてから、安心感と開放感からか
いきなり酔いが回りだした。

「ブクちゅわ~ん」
「かわいいでしゅね~」

ふらふらしながらケージを覗き込み
来ていた服を脱ぎ散らかして
テレビをつけて

「あ”~!」

と大の字に寝転がった。

その姿からは「可憐な乙女」などと
口が裂けても言えない姿。

たちの悪い酔っ払いと化した、歩。

おもむろにテーブルの上の
まだ寝ているナッちゃんを
右足の指で器用につまみあげると

「おら~!寝てんのか~!」
「こら~!起きろ~!」
足の指でつまみながら
ブンブンとナッちゃんを振り回す。

「♪起~きないと~♪燃やすぅ~♪」
意味不明の自作の歌を歌う、歩。

ふと「あ、おしっこ」

ナッちゃんを放り投げると
ふらふらとトイレに立った。


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