Once In a Lifetime Chance

玲茄さんに負けないくらいの涙を流して・・・。

さよなら

の気持ちをのこして・・・。

公演を後にした。

家の近くの河原で明日が見えなくなるくらい

泣いた。もうすぐ夕日が完全に沈む。



私に対する海斗の気持もこんなふうに・・・

ごめんね海斗 私

海斗が思ってるみたいに強くないの。


まるで小さい子みたいに声をあげて泣いた。

それでも止まらなかった涙は海斗が好きだった気持ち

なのかな?

そろそろ帰らなきゃ・・・・



立ち上がったとき 後ろから自転車のブレーキ音。

私が振り向く前に後ろから手が回ってきた。

そのては冷たくて・・・何時間も自転車をこいでた

ことぐらいすぐにわかったよ


海斗。


「真琴。ごめんな。ごめんな。

俺・・・俺・・・」

海斗が泣いた。

「海斗。海斗。もう・・・もう・・・」

くるりと体を反回転させられてそばにあった

木に体を押し付けられて。キスをした。

初めてのキスは・・・

無理やりで強引だった。

「・・・っん。海斗・・・」

「真琴・・・愛してる。」


あっという間に私の口内は海斗の

ものになった。
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