愛(殺)さなくてはならない人
私は勇太に話しかけていた


『勇太、痛かったね、怖かったね…。ママは勇太のためにあのお兄ちゃん殺してあげるから…必ず。それまでゆっくり眠っててね』


そっと遺影の勇太を撫でる。

私は決めた。

私のこの手で必ず罰を与える。


長い年月をかけてでも必ず復讐してみせる。
愛する者を失う悲しみをあじあわせてみせるから!


勇太、それまで我慢しててね…

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