愛(殺)さなくてはならない人
外の世界をほとんど知らない佑介はとても素直に私の言う事を聞いている。

性格は大人しいふりなのか、口は必要以外開かない。佑介から話しかけることはまずない。

本当にこの青年が勇太を殺したのだろうか…?
ふと疑問を感じるほど人を殴り殺すような人間には全く見えない。
暫くは困惑したがすぐに気持ちを鎮めた。

そう…だってこの人は私の勇太を殺した【殺人犯】なのだから…。
泣き叫び怯える勇太を死ぬまで暴行し続けた憎い【殺人犯】
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