愛(殺)さなくてはならない人
私は一度憎しみを胸の奥に眠らせておく事にした。

こんな憎しみを抱え込み、ましてや偽りの愛で佑介の心が動く訳がない。


私は佑介を愛そう。


佑介に愛されるように精一杯可愛い女になろう。

佑介は純粋だった。

まだ恋などしたことのない男が歳上の女に惹かれるのには対して時間はかからなかった。
私はいつも佑介の側で佑介だけを見つめた。そして本当に佑介を好きになり始めていた。

佑介がここに勤めて半年後…。
< 38 / 89 >

この作品をシェア

pagetop