愛(殺)さなくてはならない人
私は帰り道、佑介と歩いていた。

ふと佑介が立ち止まり私を呼び止めた

『僕はずっと君が好きだった。歳は14も離れてるけど、決していい加減な気持ちじゃない。付き合ってほしい』
憎しみを眠らせている私は素直に嬉しかった
『私もあなたが好き…いいの?私で…』

佑介は嬉しそうに照れながら私の手を握った。
まるで小学生のようだった。

佑介もまた心が成長しないでいるのかもしれない…。

あの時からずっと…。
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