愛(殺)さなくてはならない人
翌朝生き生きした顔で佑介が私に声をかける
『玲子さん、おはよう』

私は佑介の側へ行き耳元で

『仕事以外では玲子って呼んでね…』

甘ったるく答えた。

佑介の心臓の音がこっちまで伝わって来るようだ。

かなり動揺しているのが分かる。

佑介と私はまだ手を繋ぐだけの関係。

これでさらに佑介の気持ちを煽っただろう。

旅行が待ち遠しいに違いない。


私も楽しみよ、佑介…。
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