愛(殺)さなくてはならない人
一泊旅行から戻ると私と佑介はすぐに一緒に暮らし出した。

私のアパートへ少しの荷物を抱えて佑介はやって来た。

佑介は面白いほど、どんどん私にのめり込んでいった。

また彼の両親も私のおかげで佑介が立ち直れたと喜んで、歳の差なんて関係ないから早く一緒になってくれと言っている。

私達は本当に幸せの中にいる。
(このまま時が止まればいい。そうすれば佑介と離れる事もない…)

絶対にあってはならない…あるはずのない声が私の頭を一瞬過った。
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