愛(殺)さなくてはならない人
一度話し出した佑介は止まる事なく話しを続ける

『マスコミじゃテストが悪くて親に怒られてとか言ってるけど、実は違うんだ…俺は成績が下がった事なんてない。キープするのがしんどかった。そのストレスが苛々に変わって誰かを殺せばスッキリ出来るって…。でも大人達の考えで殺意の理由がすり替えられたんだ…』

私は佑介に投げ掛けた
『反論しなかったの?』

佑介はうつむきながら続けた…


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