愛(殺)さなくてはならない人
捜索願いの届けを済ませたころ夫の勇一が帰宅した。

事情を把握するとそのまま息子・勇太を探して来ると飛び出した。
私はまだ不安あるものの息子はその日のうちに戻ると信じていた。

『玲子さんがしっかりと見ていないからこんな事になったのよ!全く…勇太がお腹空かせてる時間なんだからご飯の支度したらどうなの?』

ああ、そのとおりだ。勇太の好きなハンバーグ用意しといてあげよう…。

きっとお腹を空かせ帰って来るに違いない。
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