愛(殺)さなくてはならない人

私の真実

翌朝…早く私達は勇太の眠る場所へ向かった。
佑介は無言だった。

私は佑介の反応を監視するようにずっと見つめていた。

この人はどんな気持ちで勇太に会うんだろう…?

自分が暴行して殺害した相手。

私が勇太の母親だと知ったら佑介はどうするだろう?

私はいろんな事を考えながらバスの中でうたた寝をしていた…。

夢を見ていた。

勇太と公園でブランコをしながら遊んでいる。
そして勇太が突然消えてしまう…

そこで目が覚めた。

勇太…ママ、あなたに会いに来たのよ…
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