愛(殺)さなくてはならない人
夕方…アパートに帰り着いた。

行きも帰りもほとんど会話をしなかった。

佑介はやっと肩の重荷が取れたような顔をしている。

良かったわね、佑介。今日だけはその幸せな気持ちのままいさせてあげる。

あなたは明日やった事の代償をうけるんだから…。

佑介が台所に立つ私の元へ来てお腹をさする
『今日はすまなかった。疲れただろ?俺が晩飯作るよ』

佑介、あなたの子供は明日死ぬのよ?

…あなたが私の子供を殺したように、今度は私があなたの子供を殺すの。
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