愛(殺)さなくてはならない人
私の復讐が今から始まる…

私は佑介の身体をバスルームまで引きずり裸にすると湯船に浸けた。

さすがにさほど強くない睡眠薬だけに僅かながら意識が戻りつつあるようだ

『なぜ?俺を愛してたんじゃないのか?全て嘘なのか…?』

必死に呟いている佑介。
私は佑介に答えながら佑介の手首に剃刀の刃を引いた。

何の戸惑いもなく…

『愛してるわ。本当よ。勇太のためにあなたを愛したの。偽りじゃない』

佑介が泣いている…

『すまない…』


< 73 / 89 >

この作品をシェア

pagetop