愛(殺)さなくてはならない人
『玲子、ご…めん…な…』
最後の力を振り絞り佑介は私に言った。

私は最後の最後まで佑介に冷たく答えた

『だから許さないと言ってるじゃない。あなたの死に顔が早く見たいの。早く死んで勇太に土下座してちょうだい!そしたら許してあげる』

『…』

佑介は何も答えず一滴の涙を流した…

『佑介…さよなら。愛してる…』

私の頬を涙が流れている。私はこれでまた大切な人を失う…。

勇太、ママ勇太のために頑張ったの…安心してぐっすり眠ってね…

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