愛(殺)さなくてはならない人
私は佑介の身体を病院から両親の元へ送るとアパートに帰った。


佑介の少ない荷物をまとめていると上衣のポケットから小さな箱を見つけた。


指輪だ…。


そして箱の裏にメッセージ

(玲子へ…生まれて来る子は男の子だよ、きっと。名前は〃勇太〃に決めた!いい親になるよ。愛してる 佑介)

私は涙が枯れるまで泣いた…

佑介を殺して初めて佑介の居ない寂しさを感じた…。

佑介、あなたは充分苦しんでいたんだね…。

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