‡黒兎の仕事‡

(携帯忘れるとかまじ最悪‥。更衣室にあればいいけど。)

携帯を学校に忘れたことに気付いた歩美。
夜8時をまわり、9時になろうとしていた。

(つか夜の学校暗‥!誰かに着いてきてもらえばよかったー‥。)

いざ学校に足を踏み入れ、闇の中に吸い込まれるように廊下を歩く歩美。
歩美は今時のギャルという感じで普段は気が強いが、ホラー系は大の苦手である。

更衣室に着き、電気をつけ携帯を探すが見つからない。

(あっれー?更衣室だと思ったんだけどなー‥。先生に聞きたくてもさすがにこの時間じゃいないか‥。)

そう思いまた廊下へと出たその時‥
暗闇の中誰かが歩いているような足音。
怖さを押し殺し、反対側を向く。
そこには、うっすらだが黒い服を着た男の人がいた。

< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop