恋するレンズのむこう
走って…
じゃなくてピョンピョン跳ねていたんだけど
廊下を出ると梓の背中が角を曲がった。
『…陸っ』
あたしは走った
跳ねたんじゃなくて…
走った。
痛みなんてどうでも良かった。
ただ、陸の背中を追いかけた。
そして、手を伸ばす。
『陸!!!』
「…!?」
陸の服を引っ張った。
陸が驚いた顔であたしを見た。
「有香?」
陸と離れたくなかった。
陸が離れて行くのが怖かった。
梓の側にいたかった。
じゃなくてピョンピョン跳ねていたんだけど
廊下を出ると梓の背中が角を曲がった。
『…陸っ』
あたしは走った
跳ねたんじゃなくて…
走った。
痛みなんてどうでも良かった。
ただ、陸の背中を追いかけた。
そして、手を伸ばす。
『陸!!!』
「…!?」
陸の服を引っ張った。
陸が驚いた顔であたしを見た。
「有香?」
陸と離れたくなかった。
陸が離れて行くのが怖かった。
梓の側にいたかった。